| 星田 宏司 |
■昨年「社会学講座 詳細目次・筆者総目録」(4,000円)を出版したのですが、それに対して、次のようなお手紙をいただきました。
「星田 宏司様
拝啓 師走の候、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
昨年にはご編著をご恵贈にあずかり、まことに有難うございました。お礼も申し上げず、たいへん失礼しました。
さて、このたび、「清水幾多郎の闘い」を上梓しましたので、送らせていただきます。御著の「あとがき」にも清水氏の名前がでてきているように、貴殿は清水幾多郎に思い入れがあるように存じます。拙著は未熟な清水論にすぎませんが、ご高覧をたまわれば光栄に存じます。
私が不勉強ゆえ、その存在さえ知らなかった講座物もあり、大いに学ばせていただきました。遅ればせながらお礼を申し上げます。
だいぶ寒くなってきましたので、ご健康にはくれぐれもお気をつけてください。敬具」

■私はもともとが、社会学を専攻しその始めに読んだ本の1冊が、清水氏の「社会学講義」(岩波書店・品切れ)であり、その後社会学の古書は呂に付きしだい買い(清水氏の単行本はほとんど集めた)、それをもとに、社会学界に寄与できればと出したのが、本書だったので、第一線で活躍してきた方(名前は伏せる)のこの手紙を読み、出版して良かったとの思いを強くし、うれしかった。
■この本以前に、私が興味を持ち出版した本は、「日本最初の喫茶店-可否茶館の歴史」と「ジョルジュ・サンド翻訳書目録」があり(特に「可否茶館」の跡地に記念碑を建てられたこと)、この3冊で、一応私の役目ははたせたと考えている。

■この「珈琲と文化」を出しているのも、その延長線にあるのですが、33年間も続けられたのは、皆様のご協力があってのことと感謝します。特に、第1号当時からお世話になった伊藤博様・柄沢和雄様・畔柳潤様と共に喜びを分ち合えればと思いますが、お三方とも今はおりません。
■9月からは、日本コーヒー文化学会設立30周年記念事業の一つ、32人の筆者による「専門家が語る!コーヒーとっておきの話」、学会誌「コーヒー文化研究30号」、井谷善恵著「ニッポン・コーヒーカップ物語」、「四季の別排57号」の編集に忙殺された。皆様、良いお年を。

